2009年3月1日日曜日(晴れ)



本日はブルーベリー栽培愛好家の方から頂いた挿し穂を感謝をしながら挿木を行いました。
これほど沢山の品種(希少種など)を送っていただき、大変有り難く思います。

その他にお遊び感覚でキウイの接木をしてみました。
そのついでに果樹ではありませんが、蝋梅の接木を行いました。


ネットで知り合ったブルーベリー栽培愛好家の方から送られて来た挿し穂です。

見事なまでに丁寧な包装がなされていて、かなりの経験と愛情を
注いでおられるお方様だと感じました。

早速、水に浸して挿木を行いました。
全部で30品種くらいあったかと思います。
全て挿し終えてみましたら、見事なレインボー姿に変身しておりました。
ブルーベリーの葉の紅葉はとても綺麗なのは知っておりましたが、こうして眺めてみると、品種によって様々な枝色(特徴)がある事を知りました。


しばしの間あまりの綺麗さに見入ってしまいました。


                         画像変わります。
お遊びでキウイの接木をしてみました。

画像では分りづらいですが、3本接ぎました。
台木はMGー06の根っ子を利用し、穂木はMGー06の枝を棚から直接切り取って接ぎました。
今の時期に剪定をすると水が出てくるので、接いで直ぐに穂木の天面に癒合剤を塗っておきました。
キウイの根っ子はかなり柔らかいので、穂木との調和が悪いため、活着率は極めて低いように感じました。
それでも一応接き目を土で覆い、保湿しました。
仕上げに素焼き鉢を逆さまに置いて黒マルチで覆いました。



   画像変わります。
毎年満月蝋梅の蕾が沢山付くのですが、残念な事に寒さで開かずに終わってしまいます。
一方、素芯蝋梅は寒さに負けずに咲き誇ります。
そのため蝋梅(満月)に素芯を接ぎました。
株状の主幹を地上部より5〜10cmの高さで切り取り、切接ぎ、割接ぎの要領で接ぎました。

保温、保湿には芝の目土が入っていた空袋を利用しました。
少し散歩をしてみたら、ポポーの枝に花芽が付いておりました。
去年は初めて開花しましたが、果実は見れませんでしたので、
今年は着果してくれると嬉しいです。
秋姫の蕾です。
間もなく開花しそうな勢いです。
今年は昨年よりも花芽の数が多いように見受けます。

もう片方はソルダムです。
こちらは開花するまでにもう少し時間が掛かりそうです。



                        画像変わります。
石灰硫黄合剤を散布してから何度も雨が降りましたが、落ちいてる形跡はないようです。







2009年3月7日土曜日(晴れ)



暖かい日差しの中、大仕事をしました。(笑)
25m位はありそうな、古木(シラカシ)の枝下ろし作業を木登りで行いました。
命綱などはあるわけではないので、危険と言えば危険なのですが、慣れればとても見晴らしがよく絶景です。(^^)
時間がなかったので、午前中だけの作業となりましたが、明日辺りには残りの枝下ろし作業を行おうと考えております。

それと柿の夕紅、ボケの天下一という品種の植え付けを行いました。


中央に移っている大木が枝下ろしをするシラカシです。
1本に見えますが、2本あります。
そして画像からは分りづらいのですが、北側に同じくらいの高さのケヤキの木が1本生えています。


このシラカシの根元には掘っただけの井戸があります。
昔、水質検査をしましたら、かなり綺麗な水との太鼓判をいただきました。
もちろん飲めます。
2連梯子を全開に伸ばしてもご覧の通りです。
7.3mであそこまでしか届きませんから、樹高は25m位は
あるかと思います。

梯子の先からは木登りで上から順に鋸で切り落としてきます。
シラカシは重く堅いので鋸で切るのはかなり疲れます。(^^:)
切る前には必ず平ヤスリで目立てをしておきます。

本当は一気にチェンソーで切りたいところなのですが、画像の左側には家があります。
枝が家側の方に傾いているので、一気に切ってしまうと潰れてしまいます。(汗)
画像向かって右半分は山側なので上記の水色の線のところより一気に切り落としてしまう予定です。

と、今日はここまでで終了です。

後で切り終えた始末が大変です。

でもこれで数年分の薪が出来そうです。(^^:)
園芸コーナーに珍しい苗木が置いてあったので購入しました。

一つはボケの天下一という中国産のボケだそうで、大きいものは3sにもなる果実が生るそうです。
こちらは食べるために改良された食用ボケだそうで、味は洋ナシとメロンを2で割ったような感じだとか。
もちろんボケ特有の香りもあるそうです。

特にボケ酒は、香りと風味共によく、私的には梅酒よりも美味しい感じがします。

一方夕紅ですが、いつかは栽培してみたいと思っていたのですが、まさか近所のホームセンターで見かけるとは思いませんでした。
値段も相場より安かったので、連れ帰ってきました。(笑)
夕紅は名前の如く、紅が濃いのが特徴のようです。

大きさは富有柿よりやや大きめで、糖度は17度以上あるそうですから、かなり甘い柿のようです。

品種の安全性(安心性)ですが、果樹研究会の登録商標ネームが付いていたので、ほぼ間違いはないと思います。
これが付いてなかったら、購入するのを断念したかもしれません。
とくにホームセンターの場合は品種違いが多いので。(^^:)
こちらが興味深い天下一です。

果実も然る事乍ら、花も咲き分けタイプでとても綺麗なようです。
購入した苗木にもほんの少しだけ花が咲いていましたが、盛りは既に過ぎていました。

ちなみに幹元に接木テープが付いていたので、どうやら接木苗のようです。
はやく上記の写真のようなジャンボな果実を見てみたいものです。(^^)

そういえば、本日ウグイスが鳴いておりました。

鳴き声を聞く限りではまだまだのようです。(^^:)







2009年3月8日日曜日(曇り)



昨日に引き続き、シラカシの枝下ろし作業を行いました。
今日は殆どがチェンソーでの作業でしたが、これほどの大径木ともなると、いくら細かくしてもなかなか片付きません。(汗)
なので、私が細切れにして、小枝は家族の者に運んでもらい、燃やしてもらいました。
ある程度太い枝は細かくして薪に利用します。
一応御神木のような古木を切ったので、お清めとお祈りをいたしました。
この作業、果樹とは無関係のように見えますが、この大木の枝を下ろした事で、周りの果樹や植木の日当たりが大分よくなりました。


作業にのめり込んでしまい、デジカメで写真を撮るのを忘れました。(^^:)
なので手持ちの携帯でインスタント撮りをいたしました。
大変見づらいですが、当初の予定位置位の高さまで切り詰めました。


ご覧の通り全くの棒状になりました。
水性塗料が少し残っていたので、切り口部分に塗っておきました。

出来ればトップジンMペーストを塗っておきたいところです。
薪用に枝を細かく切っています。
枝先はある程度片付きましたが、大木の下にはこういう光景が
永遠と続いております。

     切っても切っても金太郎飴のようです。(汗)
大仕事がもう一つ待っています。

画像の梅は樹齢が100年以上経っている古木なんですが、ご覧のように、枝が荒れており、全くの放任状態です。
直ぐ下に古い物置小屋があるのですが、枯れ枝が落ちる度に瓦が割れている有様です。
昔の品種なので良質の実も採れませんので、今回思い切って切り詰めて、別の優良品種を接ごうかと考えております。

予定では幹元より少し上部辺りまで切り詰めて、剥ぎ接ぎ法で南高梅を接ごうかと思っております。

現在は花が見頃を迎えていますので、来週辺りに予定してます。







2009年3月14日土曜日(雨)



雨風共に強く、予定していた接木作業は明日に延期しました。
そんな中、一足早く切接ぎを行ったトパーズ(スモモ)は、芽が動き出したようです。
10本接いで全てが動き出していますので、今のところは順調のようです。


数日前に撮影した切接ぎトパーズです。
芽が動いているのが判ります。
ピンボケ画像ですが、秋姫の蕾です。
こちらも数日前に撮影した画像ですが、この状態が長く続いて
います。
暖かかったり寒かったりを繰り返しているせいかもしれません。
それでも少しずつですが膨らんできているようです。
隣のソルダムがすごい勢いで膨らんできています。
秋姫が先を越されるかもしれません。(^^:)
前回伐採したシラカシの枝です。
この他にもう一列分位あります。




画像が変わります。


スモモ蕾状況 本日撮影(3月14日現在)
黒琥珀 ジュピター ヴィーナス
ソルダム 秋姫 大石中生







2009年3月15日日曜日(晴れ)



本日は朝から晴天で一日中暖かな陽気でした。
風もなく、正に接木日和となりました。



接木遊びをしてみました
(画像が変わるものもあります。)

桃の太枝を切り落とし、剥ぎ接ぎ法にて施工してみます。
穂木を差し込むための切れ目を入れて、平鑿にて表皮を剥がし、形成層を出します。

    切り接ぎの要領にて穂木を削り、差し込みます。
同じ要領で対称にもう一本差し込みます。
今回は木質部まで皮を剥がさずに形成層を少し残した状態で
施工しました。
      花芽は後で摘み取りました。
上から高接ぎ(剥ぎ接ぎ)、一芽腹接ぎ、芽接ぎになります。
枝の欲しい箇所に接いでみます。
腹接ぎです。 テープが巻いてあるところが接いだ箇所になります。
今回の目的は、枝が間延びしてきたので、切り詰めた分、高接ぎをしたり、枝の懐に接いで、樹高を低くしたいと考えております。
という事は、挿し穂も同品種になります。
沢山胴吹きしてくれれば、接ぎ木が失敗しても何ら問題はないので気持ち的にはかなり楽です。

   最後に接木部分をビニール袋で被い、保護します。
接いだ穂木はなつっこになります。
分けて頂いたものです。
このような太めの枝に接ぐ場合は、絶縁テープが重宝します。
値段も手頃なので財布の中身も助かります。

     接いだ後は袋を被せて保護します。
こちらは黄ららのきわみになります。
こちらも分けて頂いた穂木です。

台木とは別品種になりますので、品種交代になります。

    蕾が沢山付いていたので摘んでおきました。
甘柿の太秋になります。
一昨年果実の生りすぎで台風時に第一主枝が折れてしまいました。
そこで同じ太秋を4箇所に接ぐ事にしました。
保存しておいた穂木の一部に渋が回っていたものがありましたので、活着率は下がるかも知れません。
桃の根っ子です。
ゴボウ根とはよく言いますが、まさにゴボウそっくりです。
これを適当な長さに切って台木として使用します。
根を利用しての切り接ぎになります。
気が付いたら30数本接いでいました。
一番の左側の一列は数週間前に接木したトパーズです。
その他が今回接いだものです。
蕾だらけで葉芽のないような怪しい穂木もありましたが、
いったい何本成功するのか楽しみです。
このビニール袋は手で簡単に裂けるのでとても便利です。
将来V字仕立て予定ために根元に接ぎました。
ドリルで揉んで穂木を差し込むか、側面を斜めに切れ目を入れて穂木に角度を付けようかとも思いましたが、活着すれば反対方向に曲げる事は容易なので、無難な接ぎ方にしておきました。
この後は蒸散防止に袋で包みました。
栗の切り接ぎです。
台木は山栗で穂木はポロタンです。
6本接ぎました。

接木作業を終えてから近くの山を散歩してきました。
梅の花のよい香りに足が止まりました。
荒れ果てた梅林ですが、すごい勢いで花が咲いています。
そして蜜を吸に来ている蜂の飛び交う音も凄まじいものがありました。
         かなりの数の蜂達がいました。







2009年3月21日土曜日(晴れ)



                        午後から梅(古木)の枝下しを行いました。

梅にしてはかなりの大木で、法面という悪条件の場所に生えており、全体的に小屋側に傾いているので、
屋根を破損しないように慎重に作業を行いました。
梯子を掛けて、伐採して、ワイヤーを掛けて、玉掛けして、ユンボで吊ってと、全て一人でこなすとなると、
かなりの労力と神経を使います。
何事もなく、作業を終えましたが、現在かなり疲れ切っていますので、今夜は早く寝ようと思います。



品種の更新(高接ぎ)をするのに、思い切って古木を伐採し
ました。
切り口部分に肥料袋を被せようしたのですが、20kg入り
の袋では全く入りませんでした。
そのため、袋を裂いて被せておきました。

接木作業は近日中に行う予定です。
先月に挿木を行った山桜です。

少しずつですが芽が動き始めています。
こちらはブルーベリーのチャンドラーです。
今のところ、それほど変化がないようです。
こちらは挿し穂を頂いて挿木したものです。

品種によっては葉が出ています。
秋姫の蕾も大分大きくなりました。

間もなく開花しそうです。
           接木したトパーズです。

           今のところ順調です。

購入した苗木の方はここまでは動いていないようです。







2009年3月22日日曜日(雨のち曇り)



  本日は雨が降ったり、強風が吹いたりと、春特有の荒れ狂った一日でした。

そんな中、この前接いだキウイ(MGー06)の新芽が早くも動き出しておりました。
多分駄目だろうと諦めておりましたが、もしかするともしかするかもしれません。
それにしましても、栽培しているものより新芽の動きが進んでいるようで驚きました。
考えられる事といえば、水分を多く含んでいる根に直接1年枝を接いだためでしょうか?
それとも根接ぎとの相性が良いからでしょうか?
もちろん薄いビニールを被せていますが、それにしても接いでから芽の動き出すのが早いように感じます。
しかしながら、あまり早くに新芽が動き出しますと、遅霜に遭ってしまう危険性があるので要注意です。
特に暖冬の年は遅霜に遭うケースが多く、キウイの芽などは一夜にして萎れてしまいます。
当地では強く冷え込むと、薄いビニールを被せた程度では被害を被ってしまう場合もあるので心配です。
今週はまた寒くなるような話なので、今後の気象情報も見逃す事は出来ません。

それと栗の切り接ぎポロタンの中に芽が動き出してきたものがあります。
これらの写真を撮り忘れましたので近いうちにアップしたいと思います。







2009年3月28日土曜日(晴れ)



以前にロックガーデン風にと、御影石を斜面に配置したのですが、今回予定を変更して
園路として使用する事にしました。

この御影石は山砂を採掘する際に邪魔な岩盤を発破して出たガラ物です。
それをお安く分けて頂いたものなのですが、石の中でもかなり重たい部類に入るので
取扱いがすごく大変です。
またとても滑りやすく、注意して扱わないと大怪我をしてしまいます。
本来ならば、ユンボのオペ1人と玉掛け作業者(手元)2人くらいはいないと1個100s以上の
石並べは厳しいものがあります。
特にこういった作業を一人で行う時には細心の注意を払います。
何か起きても助けてもらえませんので。

ですので、くれぐれも真似などはしないようにお願いします。



今まではこの様に並べてありました。
これだと草刈が大変なので園路として使用する事にしました。
こう見るとかなり小さく見えますが、実際には意外と大きい
石です。
小さいものでも100s以上はありますので、手で動かすのは
不可能です。
1人で作業して一番難しいのは石にワイヤーを掛ける時と、
所定の位置に石を据える時です。
手元がいないので滑ったり、石の向きを固定するのに
四苦八苦します。(汗)

また、 ロックガーデン風にと用意した石なので、園路(縁石)に
使用するのには不向きなものばかりです。

石を並べていく場合、石の角や面を合わせると綺麗に見えますが、
中々そうもいきません。(汗)
ですので、あえて線を通さずに自然風に並べていくようにしました。

                    画像変わります。
   石並べは疲れますので、小まめに休憩を取りながら
   散歩しました。
   そんな中、木々の芽も動き出してきているようでした。

   画像のものは梨の愛宕です。
   かなり花芽が膨らんできました。
        こちらは桃の大玉あかつきです。

      色付き始めてきましたので間もなく開花しそうです。
   こちらはこの前接いだスウィート光黄(桃)です。
   いつの間にかに葉芽が動き出していました。
     こちらは高接ぎ(剥ぎ接ぎ)をした西王母(桃)です。
     こちらも芽が動いています。
  判りづらいですが、根に切り接ぎをしたキウイです。
  今週はかなり冷え込んだのであまり芽の動きが
  進歩していません。


  今後の進展が気になります。







2009年3月29日日曜日(晴れ)



いろいろと用事があって、果樹研究はお休みでした。

最近寒くてスモモの開花もストップしておりましたが、先頭を切ってジュピターが開花し始めました。
今後これに右へ倣えすると思います。

大石中生だけは進行が遅いようです。




スモモのジュピターが開花しました。
























































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