2010年2月28日日曜日(雨のち曇り)



今日で2月も終わりとは本当に早いものですね。
本日は午後に雨が上がりましたので、2時頃からリンゴと桜桃の切り接ぎを行いました。



リンゴは主に矮性台木JM7を使い、15、6品種ほど接ぎました。
丸葉台には長穂接ぎで接ぎました。

殆どは1品種ずつ接ぎ、穂木の状態がよくないものは別々に2本
ずつ接ぎました。
画像は形成層を合わせた状態です。
          テープを巻いて一通り完成です。

穂木は2、3芽残しの長さにしてあります。

今は便利な接ぎ木テープもあるようですが、私の場合は従来品
の安いものを使用しています。

穂木に余裕がある場合は、台木を少し高めに残して接げば、万が
一失敗しても、4〜5月に再度接ぎ直す事が出来ます。
もちろん、残りの穂木は冷蔵庫などで保管しておきます。
今日は時間がなかったので、リンゴと桜桃だけしか接げません
でした。

画像中央辺りの長い穂木を接いであるのが長穂接ぎになります。
活着すれば、小枝が出てきて、接ぎ木2年目のような樹姿になり
ます。
早い話が1年稼げるというわけです。
リンゴや梨など、活着率がよくて、生育のよい樹種なら可能だと
思います。

この画像を写した後にもう少し接いで、全部で30本接ぎました。
最後にエチレン袋を掛けた頃には日が落ちていました。







2010年2月25日木曜日(晴れ)



午後からブドウ棚の整地作業とシバザクラの植栽を行いました。



まず手始めに地盤が平らになるようにざっと整地します。
ある程度整地が終わりましたら、地盤の高さが均一になるように
高さを調べます。

本当はオートレベルを使用したいところですが、こんな玩具でも
役に立ちます。
ちなみにオートレベルの場合は計る人と、スタッフ (測量棒)を持
つ人の最低2人は必要ですが、レーザーレベルは一人で作業が
行えるのでとても便利です。
画像の器具は、水平にした三脚の上に水平器を水平になるよう
に固定し、レーザーを目標物に照射して高さを計ります。
三脚の頭は回転するようになっています。

準備が整いましたら、四隅に杭を打ち込んで、それぞれにレーザ
ーを当てて印を付けていきます。
レベルは水平ですから、レーザーの位置は全て同じ高さという事
になります。
杭にレーザーを当てると画像のような点になります。

これを基準にして高さを決めます。
レーザーを当てた位置に釘を打ち、水糸を四方八方に張り巡らせ
ます。
この水糸から地盤を測れば、何処が高くて、何処が低いかが分り
ます。
高い所の土を削って、低い所へ運び、地盤の高さを調整します。

西側は東側よりかなり低かったので、土止めの丸太を1本足しま
した。

目見では平らに見えても、実際に測ってみると、案外違っている
ものです。
水糸から地面の高さを測り、どこも同じ高さになれば、地盤が真っ
平らになった事になります。
          法面にはシバザクラを植えました。

          これでほぼ地盤の作業は完成致しました。

明日から天気が崩れるようなので、どうしても仕上げておきたい
作業でした。







2010年2月21日日曜日(晴れ)



本日は、排水処理と張芝工を行いました。



ネトロンパイプを伏せる箇所は手堀りで行い、他の箇所はユン
ボで大胆に掘削しました。

ちなみにユンボがいるところは傾斜が付いている砂利道になっ
ています。
排水の出口が道の反対側になるため、道の下側も掘る事にな
ります。
水が流れるように勾配を付けながら掘削していきます。
菅の埋設は画像のようになる予定です。

上流側にはネトロンパイプを伏せます。
そのまま土で埋めてしまうとパイプに泥が入って目詰まりしやすく
なります。
そのため、床付けに耐火レンガの粉砕したものを敷きました。
本当は単粒砕石がお勧めです。
伏せ終わったら、上にも耐火レンガの粉砕したものを入れてパイ
プ全体を覆います。
高いところから見下ろした画像です。

画像右端は90°のエルボで曲げています。
砂利道の下側になります。
このあと、土を埋め戻して完成となります。
排水処理が終わりまして、続いて張芝の作業です。
芝が綺麗に張れる様に法面を整形しています。

ちなみに排水菅は、画像の法面の直ぐ下側を通り、ユンボの
バケットの3mくらい前の砂利道の下側を通っています。
かなり深い位置に埋設しましたので、ユンボ5tが行き来しても
壊れることはありません。
張芝がほぼ終わった状態になります。
この後に目土という作業をして完成となります。
今回は市松張りで施工しましたので、ベタ張りに比べると半分の
コストで済みました。
上側にはシバザクラでも植えようかと思っています。

今後は棚の設置予定場所を平らに均して、いよいよ棚の施工に
移ります。







2010年2月20日土曜日(晴れ)



本日は朝から晴天となり、気温も上昇して、とても過ごしやすい一日となりました。
風もなく、穏やかな天気だったので石灰硫黄合剤を散布しました。
それとブドウ棚設置予定場所の水はけが悪いので、排水菅の準備等を行いました。



       石灰硫黄合剤の散布を行いました。

いつも同じ店で購入しています。(1本、税込み価格168円)
今年は、樹種によって希釈倍数を変えてみました。
(5倍〜10倍)

農薬散布は風が吹かない日に行うのが大前提なので本日は
散布日和でした。
ブドウ棚の設置予定場所の水はけが悪いので、簡単な排水処
理を施す事にしました。
排水処理に使う材料です。

暗渠用パイプ(ネトロンパイプ4m50パイ)、VU菅4m50パイ
            法面に使う高麗芝です。

あまり良い芝じゃないですね〜と話しましたら、半額にしてくれ
ました。
最近は芝の価格も高騰しているので助かりました。

張芝方はコスト削減のために市松張りを予定しています。
福寿草が綺麗に咲いていました。







2010年2月15日月曜日(曇り時々雨)



昨日の夕方にJM7、20本が届きました。
今朝方仮植しておきました。
以前にもJM7を1本購入して植えたのですが、今年の台木用にどうしてもJM7台を使ってみたいという気持ちが強くなり、今回購入する運びとなりました。
今回初めて注文した種苗会社でしたが、始めにカタログを取り寄せて眺めていましたら、閉園された桝井農園さんのようにポカポカする、親しみやすい種苗会社に感じましたのでここで購入する事に決めました。
カタログ一つにとっても、何処かに温か味が感じられるように思いました。
こういうのに私は弱いんです。(^^;)
それにJM7(PVP)にしては値段もお手頃でした。
それでお電話でもいろいろとお話をしました。
何処か素朴な感じが伝わってきて、親しみやすく、好感が持てましたので、今後もお世話になるかもしれません。


この品種は挿し木が容易なので接ぎ木挿しも行われているようですが、少し調べたところ、3月上旬に接ぎ木をして冷蔵庫などで保管しておき、その1ヶ月後に挿し木をすると成功率が上がるそうです。
挿し木の場合は、保管しておいた穂木を鹿沼土に挿して、カルス形成または発根が見られたら、黒土などに挿し直す(移植する)とその後の生育が良いようです。
ちなみに画像の苗木の根を見ますと、発根促進剤の処理をされてから挿されたように感じました。
今回は余った枝は少しの期間冷蔵庫で保管しておき、その後挿し木をして、来年の台木に利用出来ればと思っています。







2010年2月14日日曜日(曇り時々晴れ)



今朝の様子です。

外は一面銀世界です。
露茜と言えば、昨年豊後梅に接いだ露茜を見てみました。
勢いはそれほどありませんが、伸びた枝2本はそれぞれ
30センチくらいあるようです。
花芽はありません。

露茜は樹勢が弱いので、高接ぎや多品種接ぎをした場合、
活着しても他の品種に押されてしまいやすいようです。

露茜の場合は、切り接ぎで1芽残して新梢に勢いを付ける
事が接木一年目のポイントかと思いました。
とてもデリケートな品種のようです。
我が家の果樹栽培は斜面を利用して植えてあります。
そしてこの場所が頂上となります。
この場所は意外と広くて平面部だけでも2反歩以上あ
ります。
ですが現在この場所に果樹は殆ど植えておりません。

大昔、この場所は桃畑だったと生前祖父より聞いてお
ります。
その頃はこんな山の中でも、特別な管理をしなくても毎
年立派な桃が実ったそうです。
獣の被害も記憶にないと話しておりました。
当時は作り易い品種が多かったという事もあるのでしょ
うが、山に食べ物が豊富にあったから獣や鳥たちが悪
戯をしなかったというのもあるかもしれません。
それに猪やハクビシンなどはいなかったそうです。
何とも羨ましい話です。







2010年2月13日土曜日(雪)




2、3日前に雪が降りましたが、今日も雪が降っています。
このところ、雪の降リやすい空模様になっているようです。
こんな日は暖かくしてオリンピックでも観てるのが一番です。笑
そんな中、昨年植えた露茜に蕾が見られるようになりました。
どのような花が咲くのか楽しみです。







2010年2月12日金曜日(曇り時々雪)



これから接木の時期に入りますが、初めての方や工作が苦手な方が
少しでも上手に削れる方法としてこんな手もあると思います。

☆、本番の前に庭木の剪定枝などを利用して何度も練習をする。
本や他人のブログを読んだだけでのぶっつけ本番では上手くいきません。
実技は数をこなした人にはかないません。
いろいろな接ぎ方を試してみてください。
失敗を積み重ねていくうちに自ずとコツが掴めてきます。
そして自分の得意の接ぎ方が分ってきます。

☆、小刀や鋏に印を付けておく。
定規代わりになります。

☆、削る前に削り幅や長さを計り、穂木や台木に印を付けてから削る。
適当に削るより穂木と台木の咬み合わせがよくなります。
芽接ぎなどは接ぐ芽のほうを先に削り、それを接ぐ箇所の枝や幹にあてがい、
細いペン等でなぞってから削れば形成層がより合いやすくなります。
慣れていない人には有効な手段です。

☆、切接ぎの場合は刃物を動かさず、穂木のほうを動かす。
小刀は角度を固定し、穂木を引くようにすると綺麗に削れます。
胡坐をかいて、膝の上などで作業をすると削りやすいです。
でも膝は切らないように!







2010年2月10日水曜日(曇り)



ご存知の方もいると思いますが、標準的な台木を激安販売しているお店を見つけました。
転載禁止なので詳しい事はお伝え出来ませんが、柑橘類、梨、桃、李、梅、桜桃、栗などの
台木用苗木が1本50円〜300円で販売されているようです。
桃、李、梅、桜桃、栗の台木は1本150円、豆梨は200円。
送料は50本まで1,000円との事。

よくこんな値段でやって行けること・・・

でも今はそんな事よりも、ブドウ棚の雨よけをどのようにするかで悩んでおります。(・・・)







2010年2月7日日曜日(晴れ)



強い風が吹き荒れる最中、キウイの接木を決行致しました。
寒気の影響でいろいろな作業が遅れていますので、少しでも進めて行かないとなりません。



高麗芝用の目串を作りました。
法面に芝を張る場合、何かで抑えないと張れません。
そこで竹で目串というものを作り、これで留めていきます。

市販されている目串は節が抜かれているものが多いので、
芝に刺しても芝が動いてしまう場合があります。
目串の役目はあくまでも芝を固定する為のものなので、
節を残して芝を押さえられる様に加工します。

          キウイの接木を行いました。

画像は高接ぎの様子です。(途中段階)
接ぎたい箇所へ切り込みを入れて、削った穂木を差し込み
ます。
これが一番簡単でよく活着します。
高接ぎの場合、私はよく黒の絶縁テープを利用します。
形成層を合わせて締めるようにテープを巻いて、最後にビ
ニールなどで覆っておきます。

キウイは樹液が流れ出すと癒合が悪くなりますので、
休眠枝接ぎの場合は、厳寒期の1月下旬〜2月中旬頃が
適期です。
原種に近いサルナシをキウイの台木に使えないかと思い、
キウイの黄肉系と赤肉系を接いでみました。
要領は普通の切り接ぎです。

キウイは苗木を作る予定がないのであくまで実験です。
さてどうなりますか。







2010年2月6日土曜日(曇り時々雪)



今日の天気 - 2月6日(土)

時間 0時 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時
天気 晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
曇り
曇り
晴れ
晴れ
湿雪
湿雪
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
気温(℃) -2 -3 -4 -1 0 1 -1 -4
湿度(%) --- --- --- --- --- --- 42 50
降水量(mm/h) 0 0 0 0 0 0 0 0
風向
風速(m/s)
北北東
1

2
北北西
1
南南西
2
西北西
4
西北西
4
北北西
4
北北西
2
モノクロ表示の部分は、予報ではなく、その時間の実際の天気です。
本日はいつも以上に寒い一日となりました。
一日中荒れた天気となり、日中は吹雪きました。
風も強くて、冷凍庫の中に閉じ込められたようです。(寒)
夜間は更に冷え込んで行き、明日の6時頃までは氷点下5℃が持続するようです。
こういった日が続きますと、何もする気が起きませんし、いざやろうとしても凍っていて出来ないのが実状です。汗
でも週間予報を見ますと、今日が峠のようで、明日辺りからは徐々に暖かくなるとの事。

テンション下がり気味の今日この頃。
いい加減、春の兆しが見えてくれないと困ります。(汗&笑)







2010年2月4日木曜日(晴れ)



今日の天気 - 2月4日(木)

時間 0時 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時
天気 晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
晴れ
気温(℃) -3 -6 -7 -2 4 6 1 -2
湿度(%) --- --- --- --- --- --- 48 54
降水量(mm/h) 0 0 0 0 0 0 0 0
風向
風速(m/s)
北西
1

2
北北東
1

1

1

2

2

2
モノクロ表示の部分は、予報ではなく、その時間の実際の天気です。
先日、久しぶりに降った雪ですが、解けていない箇所が沢山あります。
上記の表は当地の天気ですが、これを見れば解けない理由が分ると思います。
当地は豪く寒い地域なんです。(冷汗)







2010年2月2日火曜日(曇り)



朝外を見ましたら銀世界になっていました。
今年初めて雪らしい雪が降りました。
そのため仕事にならず、家の中でのんびり過ごしました。



 植原葡萄研究所から、注文しておいた苗木が届きました。

最近、台木として相応しいものを樹種事に備えておこうと思う
ようになりました。

       いざという時に物がないのは不便です。

      備え有れば患い無しといった感じでしょうか。
今回注文した苗木は、台木用品種の5BBと無毛テレキです。

サイズは中苗で、1、2年間育成させてから挿し木をして台木苗
を作ろうかと考えています。

接木をするメリットは、フィロキセラ対策だけではなく、土地の適
応性が広い事もあげられると思います。
適応性が広ければ健全に育つ。
健全に育てば病気に罹り難くなる。
病気に罹り難くなれば、品質が向上するなど。
メリットは広いように感じます。
また矮性気味の台木に接げば樹の抑制にも繋がります。
















過去の作業日誌




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