2009年10月31日土曜日(晴れ)



今月も今日で終わり。
今年も残すところ、二ヶ月となりました。
そんな中、間もなく霜が降りそうな気配です。



追熟していたシルバーベルが良い色になりました。
虫が食っていたものや、傷が付いたものなどは腐ってしまいましたが、何個かは無事に残りました。
この前、一果試食をしましたので、2果腐り、5果は追熟に成功した事になります。
追熟したものはやはり美味しいですね。
何とも言えない上品な味です。
品種にも寄るかもしれませんが、シルバーベルの場合は皮ごと食べても違和感がありませんでした。
傷や虫食いを防げれば、腐らずに美味しく頂けるように感じました。
知り合いの方から、使わなくなったハウスの廃材を頂いてきました。
ハウスのアーチ部分の骨材(鉄パイプ)をサンダーで半分に切断して、春に植栽した苗木の支柱に使いました。
錆びていてもまたまだ使え、竹よりも持ちが良く丈夫なので重宝します。

仕立て方ですが、大半のものは開心形にし、主枝は2、3本としました。
V字形の場合はお互いを反対方向に曲げるので、避けないように注意しながら曲げました。
太くて中々曲げにくい枝は、8の字結束を止めて、紐を枝と支柱に2、3回巻き付けて絞ると反発せずに曲げられます。
3本仕立ての場合は、真上から見下ろして、主枝と主枝との間が120度になるように開かせます。
幹を中心として、主枝をベンツのマークのように開かせればバランスよく見栄えも綺麗に仕上がると思います。
寝かせる角度、立ち上げの高さなどは好みもありますが、要は管理がしやすいようにすれば良いと思います。
寝かせ過ぎると、収穫作業は楽ですが、草刈などの作業が大変になります。

2本仕立ての場合は3本仕立てより楽ですが、立ち気味の太い枝を無理に曲げますと、股割れしますので注意しながら曲げるようにします。
品種によっても、直立性のもの、開張性のもの、樹勢なども様々です。
ですから、裂け易い、裂け難い、曲げやすい、曲げにくいなども微妙に異なります。

という事で、開心形仕立ては樹全体に日が当たり、収穫、剪定ともに良好です。
スペースがあればお勧めの仕立て方だと思います。
収穫量が増えるのもメリットかもしれません。
梨の愛宕を収穫しました。
今年が初生りです。
鉢植え栽培で2果程生っていましたが、触っていたら一果取れてしまいました。
でもそろそろ収穫を予定していたので丁度よい機会となりました。
この梨は囲い梨の部類だと思いますが、外見のゴツゴツした感じとは裏腹に香りがとても強い梨です。
大きさはご覧の通りですが、この品種は2キロを越えるものもあるそうなので、このくらいでは小さいほうかもしれません。
        本日収穫した果物です。

太秋、基肄城、あいかの香り、愛宕です。

小ぶりの太秋を割ってみましたら、種無しでした。

画像の果実は種の出来る部分が7つしかないようです。

今年の太秋は種無し、または種1個の果実が殆どです。







2009年10月29日木曜日(晴れ)



夏に紅妃の枝が欲しい箇所に、要らない徒長枝を利用して、
ホゾの要領で皮を削り、双方の枝を接合しておきました。

本日、紐を外してみましたら、上手い事活着していました。
切除してトップジンMペーストを塗っておきました。

これで1本の枝が出来ました。
大分前から食べている基肄城ですが、これから寒くなると
一層甘味が増して美味しくなります。

生らし過ぎてあまり大果ではありませんが、今でも少しずつ
肥大しています。

食べているので果数は減っているのですが、肥大と落葉に
より、逆に増えているような錯覚を起します。
すっかり忘れていたサルナシですが、樹上完熟しており、甘
すぎる程でした。

キウイを濃縮したような味で、皮ごと食べられ、とても美味し
かったです。







2009年10月24日土曜日(曇り)



本日キウイの収穫を行いました。

例年と変わらない収穫時期ですが、2週間位早く熟してしまったようです。
MGキウイと紅妃は腐ってしまった果実も沢山見られました。
アップルキウイに関しては、樹上完熟したものはありませんでした。

果数は途中まで数えていたのですが、いつしか忘れていました。笑
紅妃は200果近かったと思いましたが、定かではありません。


過去に紅妃とMGキウイをあげた人からは大変美味しかったと好評で、
以前からの予約もあって、本日中に殆ど無くなってしまいました。汗

来年からは通販か直売でもしようかな?笑



左がアップルキウイで右が紅妃です。

アップルキウイは今年が本格的な収穫となりました。

結構大きな果実も出来ましたが、樹が安定すればもう一回りは大き
くなると思います。

紅妃は小粒というイメージがありますが、我が家の紅妃は殆どが10
0gを越えています。

正直なところ、小ぶりというイメージはありませんです。


上記の箱とは別の果実です。

特に大き目の果実を集めてみました。

ちなみに左側の縦3果はMGキウイです。
画像のもので230〜250gくらいです。

アップルキウイが130〜180g、紅妃は150g前後です。
こちらはMGキウイです。

昨年と比べると数は少ないですが、大きさが全然違います。

テニスボールが小さく見えると思います。

画像のサイズは特に大きく、200gを軽く越えています。
紅妃の大物賞です。

自分で言うのも変ですが、これほどまで大きくなるとは思いませんで
した。
こちらはアップルの大物賞です。

ズングリしていて球体に近い形をしています。

その為、長さはありませんが重さはあります。

来年は200g超を目指したいと思います。
            こちらはMGキウイです。

200g越えは沢山ありましたが、大きいものでも画像くらいの重さでし
た。

今回試してみて300g越えは難しいと感じました。

          でもいつの日か越えてみたいです。
今年は沢山の実が樹上完熟してしまいました。
例年ですとまだ硬い時期なので、今年は早かったようです。

そこで既に柔らかくなったMGキウイと紅妃を切ってみました。
双方とも特徴がよく現れています。
とても甘くて美味しかったです。
紅妃は蜂蜜を舐めているようでした。
MGキウイも酸味が殆ど抜けていて、とても甘くて紅妃に負けない
美味しさでした。

アップルキウイはまだ硬いので食べられるようになるのは少し先に
なりそうです。
太秋も残り僅かとなってきました。

甘くて美味しい柿なので、みんなに喜ばれております。
           こちらはあいかの香りになります。

大変美味しいリンゴですが、食べてみた感じではまだ安定していな
いかなと感じました。

               来年に期待したいです。







2009年10月17日土曜日(曇り時々晴れ)



本日はこの前伐採した、杉の樹の後片付けを行いました。

手で動くような太さではありませんので、重機とチェンソーがなかったらお手上げでした。
それでも細かな作業は全部手作業なので、何かと大変なんですが・・・

お昼も忘れて作業をしていたので、見通しが付いてきました。

それにしても全身筋肉痛です。汗



杉は柔らかくて切り易いのですが、ここまで成長すると、処理に時間が掛かります。
チェーンソーはバーのサイズが12インチ(約30センチ)の小型のものですが、切れ味が良ければ
回し切りを行えば60センチ以上の丸太でも簡単に切れてしまいます。
続けざまの作業の場合は、大きなチェーンソーを振り回すよりも、小型のもののほうが取り回しが
よくて腕、肩への負担も少なくて済みます。
ちなみに画像のチェーンソーは中古の安物ですが、ここ4、5年使用していますが、エンジンの調子は絶好調です。
しかし、沢山切ってますと、そのうち切れ味が悪くなってきますので、時折り目立を行います。
荒いおがくずが細かくなってきたら目立ての合図です。
切れ味が悪くなるのは使っていれば直ぐに分ります。


大半の丸太は玉切りにして薪にし、太くて通りの良いものは5メートル程度に切断してストックしておく事にしました。

もちろん、重機で吊って並べた事は言うまでもありません。笑



     甘百目柿が少しずつ色付き始めて来ました。

不完全甘柿ですが、糖度は20度以上になり、大変甘い柿にな
ります。

甘百目の果実です。

条紋と呼ばれる黒い輪が多く見られるのもこの柿の特徴です。

果肉は黒い胡麻が入ったようになります。
こちらは太秋になりますが、こちらも薄っすらと条紋が見られま
す。

条紋が見られる果実は糖度が高いと言われています。
老爺柿も色付いてきました。

こちらは食用ではなく、観賞用の柿です。

主に盆栽として親しまれています。
          薬草で有名なセンブリです。

植えたわけでもないのにあちらこちらに自生しています。

当地では当薬(とうやく)と呼んでいます。

舐めただけでも舌が捻じ曲がりそうなくらい苦いです。

リンドウを小さくしたような可愛らしくて綺麗な花です。
              山リンドウです。

こちらも植えたわけではなく、自然に生えたものです。

年々増えてきているようで、今年はあちらこちらで青い花が咲
いています。







2009年10月11日日曜日(晴れ)



アップルキウイです。

名前のようにリンゴの形をしています。

今月の終わり頃に収穫したいと考えております。
こちらは紅妃になります。

殆どのものが100gを越えていると思います。

市販のヘイワードと比べても小さいという感じはしません。

既に収穫できそうですが、もう少し生らせておこうと思います。
こちらはMG-06です。

200g前後の果実は遠くからでも目立ちます。

こちらも今月の終わり頃に収穫を予定しています。
あいかの香りです。

今年は数果のみの寂しい収穫となりそうです。
             甘柿の基肄城です。

この柿は豊産性で隔年結果が殆ど見られない優秀な品種です。
そのためについつい生らせ過ぎてしまいます。

       毎年の果実の重みで枝が枝垂れています。
柿は一度に収穫しないで、食べ頃の果実を見つけて食べてい
ます。
外見は汚らしいですが、こういう果実は糖度が高くて、食べて
は美味しいです。

大きい果実が太秋で、テニスボールサイズの3果が基肄城で
す。
太秋を量ってみましたら、358gありました。

          近所の古木の柿の木です。

          ここまで来ると真木ですね。

このお屋敷は歴史が古いので、最低でも樹齢150年以上は経
っていると思います。

        いったい何個生っているのでしょうか!?

      遠くから眺めただけでも気が遠くなりそうです。







2009年10月10日土曜日(晴れ)



果樹の植栽場所が無くなってきたので、杉林の一部を伐採しました。
樹齢40年とそれほど古くはありませんが、樹高、太さともに結構あります。
長いものは25m以上あるかもしれません。
間伐をしなかったので、太さにばらつきがあり、倒すのも一苦労でした。
でも、こういう場所は果樹にとっては好条件です。
斜面で保水、排水共に丁度よく、腐植土に富んでいます。
また伐採した後地には日差しがよく射し込みます。
今まで見てきた感じでは、こうした場所での生育はとても良いです。

伐採木の処理について・・・

切り株は伐根しません。
杉なのでそのうち腐ってしまいます。
丸太は加工すれば何かに使えそうですが、余計なコストが掛かってしまいますので、細切れにして薪くらいにしか利用できません。
あとは土止めや杭などにも使えそうですが、杉は腐りやすいので持ちが悪いです。
皮を剥いて表面を焼けば多少は持ちますが、利用する場所がありません。
昔は財産の一部のように挙って植林された杉ですが、現在は安い輸入材に押されて見向きもされません。
これだけ育てて薪にするのは勿体無いのですが、私的には処分するのに困っています。汗







2009年10月8日木曜日(曇り)



それにしても今回の台風は凄かったです。

本土に上陸したために、各地で大変な被害が出てしまったようです。
雨風はもちろんの事、竜巻注意情報まで出て、一時期はどうなるかと冷や汗ものでした。
実際に隣の県では竜巻が発生して、多大な被害が出たようです。
現在は大分衰えたようですが、東北地方の果樹の被害も心配されるところです。

幸いな事に、我が家では落ち葉や枯れ枝が散乱した程度で、これといった被害はありませ
んでした。

柿、キウイの枝折れ落果等も心配されましたが、見た限りでは問題ないようです。
リンゴはあいかの香りが一果だけ落果していました。
他の品種は既に収穫済みなので助かりました。
この程度で済んだのは、山に囲まれているためかもしれません。

現在は通り過ぎてほっとしています。



大きい“いさはや”を収穫しました。

既に熟してしまい、果皮には割れが生じて熟し柿状態です。汗

家族に言われるまで、こんなに大きな実が生っていた事に気付きませ
んでした。汗
硬いうちならもう少し重かったかもしれません。
強風に煽られる太秋。

以前は主枝ごと避けてしまった事もありましたが、今回は支柱に結束し
たためか、耐えてくれました。

半ば諦めていましたが、見た限りでは落果もないようで助かりました。







2009年10月4日日曜日(曇り)



鉢栽培のラ・フランスを収穫しました。

初生りで1果のみですが、病虫害はないようです。
山栗が収穫を迎えています。

山栗はとても小ぶりですが、甘味が強くて大変美味しい栗で
す。
今の時期、きのこ狩りと平行して、栗拾いを楽しまれている方
をよく見かけます。

栗は果樹の中でも特に日向を好む植物として有名ですが、
野生種の山栗は日陰にも耐えて自生しています。
土壌は腐植土が堆積したような柔らかい土が適しています。
植栽時は細くてひ弱な苗木だったブルーベリーも順調に伸び
てくれました。
品種によって、生育度合が異なりますが、それはそれで品種の
特性が見られて面白いものです。

手前の樹はエリザベスです。







2009年10月3日土曜日(曇り)



秋雨前線の影響でしょうか、10月に入ってから曇りや雨の日が多くなりました。

そんな中、次第に収穫物が絞られてきました。
今月と来月に掛けて、キウイと柿の収穫が残っていますが、これらも例年より早まりそうな気配です。
ちょっとした温暖化の影響でも、2週間前後のズレが生じてくるのですから、よく考えて見ますと大きな
事だと思います。
最近は寒冷地でもリンゴの色付がよくないとかで、温暖化対策の品種も出回っているようです。
これは果樹だけの話ではなく、稲作などでも問題視されています。
既に九州地方では様々な問題が起きているようで、このまま温暖化が進むと米作りが出来なくなる恐
れもあると、専門家がテレビで話していました。
新たな病害虫なども心配です。

でもそんな事ばかり考えていても、お先真っ暗になってしまいますので、前向きに考えて楽しい果樹栽
培を心掛けていきたいと思います。



本日もイチジクを収穫しました。
2日間雨が降っていましたので収穫しませんでしたら、何個か腐ってぼろぼろになっていました。汗
本当にイチジクは日持ちが悪い果樹です。
果皮の表面が全体的にひび割れた状態が食べては最高ですが、この状態は腐る一歩手前です。
この状態になりますと、掴んだだけでも変形してしまうほど柔らかくなっています。
このような完熟果を味わうには、自分で栽培されるか、栽培されている方の家まで出向いて
了解を得て食べるしかありません。

おそらく、イチジクのイメージが変わると思います。笑
ニュー・ジョナゴールドを収穫しました。

真っ赤に色付いた果実を収穫したかったのですが、今年はこの程度で止まりそうです。
気候が合わないのか?若木だから安定しないのか?
最低でもあと2〜3年見ないと分りません。
食べ頃のいさはやを収穫しました。

いさはやは大きいです。

当初甘味が薄いと思っていたのですが、昨年辺りから甘いと感じられるようになってきました。
年々甘味が増しているので将来が楽しみな品種です。





















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